ペアレント・メンター研究会とは

日本ペアレント・メンター
研究会とは

ペアレント・メンター活動を地域に定着させるためには、その養成のみでは不十分です。私たちは、ペアレント・メンターの活動を支援するため、その養成プログラム・研修プログラムの開発と提供、自治体や支援機関に対するメンター活動に関するコンサルテーション活動や支援活動を行っています。

井上 雅彦(理事長)
鳥取大学医学系研究科臨床心理学講座

2016年に改正された発達障害者支援法では、都道府県及び市町村は「発達障害者の家族が互いに支え合うための活動の支援その他の支援を適切に行うよう努めなければならない」と規定しています。発達障害に対する家族支援の要として、ペアレント・メンターの役割には今大きな期待が集まっています。私たちは2005年からペアレント・メンター活動の啓発と養成に取り組んできました。本研究会は、メンター活動の専門家グループとして、ペアレント・メンターに関する啓発・養成研修の企画や講師派遣、コンサルテーション、研究活動を通して地域の自治体やメンターの皆さんに貢献していきたいと考えています。

安達 潤(副理事長)
北海道大学大学院教育学研究院教育心理学分野臨床心理学講座

子どもの成長・発達を支えていくために専門家だけでできることは限られている。ご家族との連携・協働が大切。これは施設職員時代から現在までの私の臨床経験が教えてくれたことです。しかし専門家がご家族とよりよく連携・協働していくには、ご家族が感じているさまざまな子育ての悩みを日常の視線で話したり聞いてくれたりする人たちの存在が大切です。同じ悩みをくぐり抜けてきた人と出会えた、誰にも言えない家族の悩みを家族目線で聞いてくれた、これまで気づかなかった親としての視点に気づけた。こういった「同じ子育ての悩みを抱えている家族が支え合う経験」を通じて、ご家族はしっかりとした希望を見いだすことができると思います。その安心感に専門家の支援アプローチもまた支えられます。そして子どもの成長・発達も支えられていきます。本研究会はそういった「ご家族同士の支え合い」を応援していきたいと考えています。

吉川 徹(副理事長)
愛知県心身障害者コロニー中央病院児童精神科
あいち発達障害者支援センター

ペアレント・メンターの活動は、専門家による支援とは全く違った方向からの親と親との支え合いであるとともに、地域の支援リソースを上手に育てていくための消費者運動でもあり、また地域のアドボケーターの養成でもありうると考えています。ペアレント・メンターの活動が、専門家の支援や行政の施策と相互に補いあうことで、よりよい地域を作っていけるのではないでしょうか。

このような観点から、研究会としてペアレント・メンター活動の普及や継続についてどのような支援ができるのか、それぞれの地域の実状にあわせて、考えていきたいと思っています。

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