書籍・研究論文・学会発表・資料

ご興味のある方は以下の論文や書籍を通じてご理解を深めていただければ幸いです。

井上雅彦・吉川徹・日詰正文・加藤香(編著)ペアレント・メンター入門講座:発達障害の子どもをもつ親が行なう親支援.学苑社,2011.

井上雅彦・吉川徹・加藤香(編著),日本ペアレント・メンター研究会(著)ペアレント・メンター活動ハンドブック:親と地域でつながる親支援.学苑社,2014.

吉川徹 ペアレント・トレーニングとペアレント・メンター 本田秀夫(編著)発達障害の早期発見・早期療育・親支援.71-80.金子書房,2016.

井上雅彦・原口英之 我が国におけるペアレント・メンターの発展と課題.発達障害白書2018年版,62-63,明石書店,2017.

吉川徹 発達障害児の家族支援:ペアレントメンター.発達障害医学の進歩24,60-66,診断と治療社,2012.

吉川徹 ペアレント・メンター.精神科治療学第29巻増刊号:発達障害ベストプラクティス―子どもから大人まで―,296-298,星和書店,2014.

原口英之・加藤香・井上雅彦 わが国におけるペアレント・メンター養成研修の現状と今後の課題 自閉症スペクトラム研究,12,63-67,2015.

原口英之・井上雅彦・山口穂菜美・神尾陽子 発達障害のある子どもをもつ親に対するピアサポート:わが国におけるペアレント・メンターによる親支援活動の現状と今後の課題.精神保健研究,61,49-56,2015.

吉川徹 ペアレント・メンター.精神療法,41(4),517-522,2015.

原口英之・小倉正義・山口穂菜美・井上雅彦 都道府県・政令指定都市におけるペアレントメンターの養成及び活動に関する実態調査.自閉症スペクトラム研究, 17(2), 51-58,2020.

原口英之・小倉正義・加藤香・竹澤大史・吉川徹・安達潤・井上雅彦 自治体におけるペアレントメンターの活動に関する全国調査. 発達障害研究, 42(3), 271-278,2020.

井上雅彦・奥田泰代 ペアレント・メンターにおける自己体験の語りの意味.自閉症スペクトラム研究,18(1),15-20,2020.

社団法人日本自閉症協会 日本財団助成事業 自閉症児者の家族支援の人材養成事業報告書2005. 2006.

社団法人日本自閉症協会 ペアレントメンター養成講座 自閉症児者の家族支援の人材養成事業2006. 2007.
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2006/00156/mokuji.htm

社団法人日本自閉症協会 日本財団助成事業 ペアレントメンター養成講座 自閉症の人たちのためのライフステージサポート事業報告書2007. 2008.

社団法人日本自閉症協会 自閉症の人たちのライフステージサポートの推進. 2010.
http://nippon.zaidan.info/jigyo/2008/0000060314/jigyo_info.html

加藤香 ピアサポートってなんだろう?ペアレント・メンター活動からみるピアサポート.てんかん協会「波」,36(11),10,2012.

竹澤大史 ペアレント・メンター:日本とアメリカの活動の紹介.アスペハート,34, 50-55, 2013.

井上雅彦 家族支援のあり方を考える:ペアレントメンターによる当事者視点からの家族支援.特別支援教育の実践情報,149,54-55,明治図書,2012.

加藤香 親による親のための相談者:ペアレント・メンターによる支援.月刊地域保健,26-31,2014.

綾木香名子,原口英之,小倉正義他 ペアレント・メンターに関する調査.特定非営利活動法人アスペ・エルデの会 平成25年度障害者総合福祉推進事業報告書 家族支援体制整備事業の検証と家族支援の今後の方向性について,17-23,2014.

特定非営利活動法人愛知県自閉症協会つぼみの会,特定非営利活動法人日本ペアレント・メンター研究会 ペアレント・メンター養成事業に関する調査報告. 2014.

加藤香 見えない災害を想定するために.ノーマライゼーション,35(2),31,2015.

加藤香 健康の管理:病院への受診と検査の受け方.アスペハート,42,30-35,2016.

特定非営利法人日本ペアレント・メンター研究会 平成 30

年度障害者総合福祉推進事業 ペアレント・メンター養成と活動支援ガイドラインの作成に関する調査 報告書.2018.
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000648865.pdf

小倉正義 発達障害児者支援におけるペアレントメンターの位置付け. 東京都福祉保健局 発達障害者支援ハンドブック2020,166-167,2020.

吉川徹 発達障害のある子を持つ親によるピア・サポート.母子保健,739(8),2020.

加藤香・大澤功 愛知県におけるサポートブック作成研修の展開.日本自閉症スペクトラム学会第8回研究大会,2009.

大澤功・加藤香 外傷時入院における自閉症児の支援.日本自閉症スペクトラム学会第8回研究大会,2009.

吉川徹・加藤香 愛知県における自閉症スペクトラム障害ペアレント・メンター活動の実態.日本児童青年精神医学会第51回総会,2010.

井上雅彦・竹澤大史・吉川徹・原口英之・加藤香・日詰正文 自主シンポジウム 我が国におけるペアレント・メンター活動と展望.日本自閉症スペクトラム学会第10回記念研究大会,2011.

加藤香・吉川徹・竹澤大史 愛知県下ペアレント・メンターにおける相談内容の推移.日本自閉症スペクトラム学会第10回記念研究大会,2011.

加藤香 ペアレント・メンター養成と地域活動.平成23年度厚生労働省発達障害者関係連絡会,2011.

吉川徹・加藤香・小倉正義・大沢佑輝・竹澤大史・日詰正文・井上雅彦 専門家等によるペアレント・メンター活動支援システムに関する予備的調査.日本児童青年精神医学会第53回総会,2012.

吉川徹・加藤香 自閉症をもつ青年の歯科治療.第24回日本小児口腔外科学会学術大会,2012.

井上雅彦 ペアレントメンターの整備について.厚生労働省発達障害者関係連絡会,2013.

竹澤大史・加藤香・原口英之・吉川徹・井上雅彦 発達障害ペアレント・メンター養成研修の評価方法について:ベーシック・フォローアップ研修の評価を中心に.日本自閉症スペクトラム学会第12回研究大会,2013.

井上雅彦・吉川徹・加藤香 発達障害プログラム ペアレント・メンター活動の広がりと地域支援サービスとの連携を考える.アメニティ・フォーラム,2014.

小倉正義・綾木香名子・原口英之・加藤香・安達潤・吉川徹・竹澤大史・井上雅彦 ペアレント・メンター活動における実態とメンターの意識(1):動機、援助者利得、負担感に着目した実態調査 第55回日本児童青年精神医学会総会,2014.

綾木香名子・原口英之・小倉正義・加藤香・安達潤・吉川徹・竹澤大史・井上雅彦 ペアレント・メンター活動における実態とメンターの意識(2):援助者利得に関連する要因の検討 第55回日本児童青年精神医学会総会,2014.

Takezawa, T., Haraguchi, H., Yoshikawa, T., Ogura, M., Adachi, J., & Inoue, M. Development of a Parent Mentor Training Program in Japan.International Meeting for Autism Research, 2015.

加藤香 発達障害プログラム 発達障害へのアプローチ①家族支援のスキルアップコース ペアレント・メンターとの上手な協働.アメニティ・フォーラム,2015.

安達潤 大会記念講演 ペアレント・メンターについて.日本自閉症スペクトラム学会第14回研究大会,2015.

阪本清美・藤家まり・大羽沢子・井上雅彦 ペアレント・メンターの参加および父親講座を取り入れたペアレント・トレーニングの効果(1).日本自閉症スペクトラム学会第14回研究大会,2015.

藤家まり・阪本清美・大羽沢子・井上雅彦 ペアレント・メンターの参加および父親講座を取り入れたペアレント・トレーニングの効果(2).日本自閉症スペクトラム学会第14回研究大会,2015.

小倉正義・原口英之・井上雅彦・内藤孝子 自主シンポジウム ペアレント・メンター活動の今後の展開:親と地域でつながる支援を目指して.日本LD学会第24回大会,2015.

奥田泰代・井上雅彦 ペアレント・メンターにおける自己体験の語りのKJ法による分析.日本児童青年精神医学会第57回総会,2016.

ポーター倫子・山根隆宏・竹内謙彰・吉川徹・井上雅彦 自主シンポジウム 多文化から発達障害児を抱える親の育児ストレスを考える-よりよい支援や制度の構築に向けて.日本自閉症スペクトラム学会第15回研究大会,2016.

加藤香・吉川徹 軽度の知的障害のある生徒が作成するサポートブック研修の試み.日本自閉症スペクトラム学会第17回研究大会,2018.

柳澤亜希子・加藤香・野田孝子・日詰正文 自主シンポジウム ペアレント・メンター活動を活性化させるために求められる支援は何か.日本自閉症スペクトラム学会第18回研究大会,2019.

ペアレント・メンター活動への協力のお願い

ペアレント・メンターは発達障害支援において、支援者や専門家には決して果たせない役割を果たしてくれる存在です。自らも発達障害の子どもを育てた経験のある親だからこそ、発達障害の子どもを育てている親御さんの悩みに、共感的に応えることができます。しかし、当然のことながら、親は支援者でも専門家でもありません。ですから療育に関わる詳細なアドバイスをしたり、様々な支援技法を相談ケースに合うように工夫して伝えたり、相談者の状態に応じた心理カウンセリングをするなど、支援者や専門家に代わる役割はできません。

支援者・専門家とペアレント・メンターは発達障害支援を別の側面から支え合っていけるのです。だからこそ、地域の支援者や専門家とペアレント・メンターが協働することに深い意味があります。地域のペアレント・メンターと協働することによって、地域の発達障害支援はより豊かなものになっていくでしょう。例えば、児童発達支援での親御さんの子育て勉強会や相談会に協働参加することによって親御さんたちは多くを得ることができるでしょう。また専門的な支援機関に留まらず、乳幼児健診後の親子教室、子育て支援センターや幼稚園・保育園などでの茶話会でも専門家とペアレント・メンターがペアで参加することは子育て支援という点で大きな意味を持つでしょう。

そして、もう一つ、大切なお願いがあります。ペアレント・メンターが相談を受ける機会が増えてくると、ペアレント・メンターが専門家のサポートを必要とする場面も出てきます。それは、相談者の悩みが自らの子育て体験からかけ離れてしまっている場合、子育ての問題がさまざまな他の問題との絡みで複雑にこじれてしまっている場合、相談者自身が緊急度の高い支援を必要としている場合など、です。そんな時に、地域のペアレント・メンターを支援者や専門家の立場でバックアップしていただけると、ペアレント・メンターが安心して、そして安全に活動していくことができます。これはとても大切なことです。

発達障害支援において家族支援は非常に重要であり必要とされています。その家族支援を、家族の視点から支え・展開していくペアレント・メンターという取り組みに対して、是非、支援者・専門家としてご協力いただけますよう、お願い申し上げます。