愛知県心身障害者コロニー中央病院児童精神科・あいち発達障害者支援センター
吉川 徹

愛知県は以前から親の会活動が活発な地域です。1967年の段階で「名古屋自閉症児親の会」(現在の愛知県自閉症協会・つぼみの会 http://homepage2.nifty.com/tubomi-aichi-autism/ )が発足し、現在まで活動を継続しています。名古屋自閉症親の会の発足当初は事務局が名古屋大学精神科におかれており、当時から児童精神科医との連携が密に行われていたそうです。自分がまだ産まれてもいない時代にそのような活動が始まっていたことには驚くばかりです。

愛知県ではその後も続々と親の会が結成され、活発に活動しています。キャラバン隊活動の普及も早く、2006年頃までには複数のグループが活動をはじめ、現在では県内各地のグループで、愛知キャラバン隊ネットワーク http://blog.goo.ne.jp/ai-charanet を作って、情報交換、相互研鑽を行っています。

こうした地域の背景の中、ペアレント・メンター活動も早い時期から立ち上がりました。2005年度に日本自閉症協会のペアレント・メンター養成研修が実施されたとき、その最初の会場には愛知県が選ばれました。

その後、2008年には愛知県自閉症協会の主催でペアレント・メンター養成研修が開始されましたが、このときから愛知県、名古屋市の発達障害者支援センタースタッフがインストラクターとして参加しています。2010年からはペアレント・メンター応用研修が毎年愛知県で開催されるようになりました。これらの研修は日本財団の助成を受けて実施されていましたが、ペアレント・メンター事業が厚生労働省の施策となった後、養成研修と応用研修はいずれも愛知県・名古屋市の事業 http://pmjapan.umin.jp/aichi/Parent_Mentor_Aichi/ となり、現在に至っています。

親の会の主導で始まった事業が、都道府県、政令市の事業となって定着したこと、また愛知県と名古屋市が一体となってペアレント・メンター事業を推進していることが、愛知県メンターの特徴と言えるでしょうか。活動当初から行政と専門家を巻き込んで進めてこられた親御さん達のパワーには驚くばかりです。活動を続けていくことも簡単ではありませんが、ぜひ長く継続していただければと思います。