日本ペアレント・メンター研究会理事
鳴門教育大学准教授
小倉 正義

発達障害の家族支援を広げていくために,各地域でペアレント・メンターをどのような活動が期待されているかを考えながら,必要なところに必要な支援を届けることができるかをメンターさんたちと一緒に考えています。そのなかで,改めて家族支援におけるペアレント・メンター活動の重要性を感じています。

養成研修で相談の基礎技術の研修の際のロールプレイをされている姿を見せていただいても感じることですが,メンターさんたちの共感は発達障害の家族を支えるためには必要不可欠だと思っております。そして,ペアレント・メンター活動があることで,各地域の保護者・支援者・行政がそれぞれに支援を行うのではなく,一緒に発達障害の家族支援を考え,すすめていくことができるのではないかと考えています。

私自身は,日本ペアレント・メンター研究会では理事と事務局長をしておりますが,地域でのペアレント・メンター活動における役割としては,徳島県でペアレント・メンター連絡協議会,和歌山県でペアレント・メンター運営委員会の委員をそれぞれつとめさせていただいております。

この活動が長く続いていくために,徳島の連絡協議会や和歌山の運営委員会の存在は非常に重要だと思われます。徳島の連絡協議会には,メンターさんたちの他に小児科医師,教育センター,障がい福祉課,発達障がい者支援センターがメンバーになっており,和歌山では,メンターさんたちの他にスーパーバイザー(大学教員2名)・相談支援体制整備事業アドバイザー・発達障害者支援センター・障害福祉課が運営委員会のメンバーに含まれています。どちらの県でも,メンターさんたちの他に,専門家・支援機関・行政がしっかりとメンバーになっていることによって,県の活動として継続的に取り組んでいくことができる体制になっています。

専門家としてできることはそれほど多いわけではないと思いますが,専門家は専門家として自分の役割を改めて意識してメンター活動や発達障害の家族支援に取り組んでいきたいと考えています。